台湾企業の訪問団 熊本の企業経営者と交流

台湾の半導体メーカー、TSMCの進出で熊本と台湾の経済交流が活発になるなか、台湾企業の訪問団が15日来熊し、熊本の企業の経営者らと交流しました。

熊本を訪れたのは台湾の電子や機械分野の企業の経営者などおよそ60人です。

15日は熊本市中央区の会場で台湾側が主催して「半導体連携セミナー」と銘打ったセミナーが開かれ、熊本の企業およそ60人も参加しました。

このなかで台湾のシンクタンクの専門家は「台湾は最先端の半導体製造に、日本は半導体の製造装置や材料に強みがあり、双方が連携することでサプライチェーンの強じん化とリスクの分散ができる」と述べて、半導体の分野で連携することの重要性を強調しました。

続いて県の三輪商工労働部長が、熊本には半導体の製造に欠かせない水が地下水として豊富にあり、県内各地で工業団地の整備が進められているなど、立地環境の良さをアピールして進出を呼びかけていました。

このあとの交流会では台湾でも人気のくまモンが登場して得意のダンスを披露し、友好ムードを盛り上げていました。

貿易会社の会長で訪問団の黄振進団長は「熊本ではTSMCの進出でビジネスチャンスがたくさん生まれてくる。地元企業と交流することでサプライチェーンの連携を構築していきたい」と日本語で話していました。

訪問団は熊本に17日まで3日間滞在し、半導体の関連企業などを視察することにしています。